見事なリユースでサブナイン
○東京マラソン:“市民ランナー”川内が3位 世界選手権へ:毎日新聞
相次ぐ注目選手の欠場でどうなるか心配されていた東京マラソンだったものの、
川内優輝(埼玉陸協)が2時間8分台の「サブナイン」で日本人3位。
実業団勢を蹴散らして見事世界陸上代表に王手をかける「ミラクルレース」でした。
最初テレビ売場(本日家電販売店で現場だったもので)で見た時に、
「え?なんで都道府県対抗のユニフォームがあるん?」とびっくりしたこと。
実業団勢だと自分たちのチームや契約したウェアブランドからのユニがあるので、
中高生の選手に譲ってしまうことが多いのですが、
(練習用のユニも結構なお値段するそうですので)
川内選手は埼玉県の公務員で、現在定時制高校の事務職員として勤務しており、
仕事のかたわら競技をする「市民ランナー」ということで、
都道府県対抗男子駅伝のユニフォームを利用したようです。
※これは今年の都道府県対抗での埼玉チーム集合写真。
リュックをしょっているのが川内選手のはず(汗)。
(まちがっていたらごめんなさい・・・)
実業団を超えた市民ランナーと言えば、大分東明高校職員時代に九州一周駅伝で出場区間すべて区間賞、
九州のロードレースで実業団勢を蹴散らした治郎丸健一がいましたが、
2010年に実業団の日清食品グループに入部しています。
一度引退をしたものの、競技復帰し実業団入りした治郎丸さんに対して、
「実業団以外でもできることをやっていきたい」ということで、
あえて市民ランナーとしての立場で競技を続ける川内さん。
世界陸上代表ほぼ内定となると、どこのチームも「ポスト治郎丸」として動くだろうなと思われますが、
川内さんの「市民ランナー」としての意思は固く、
「今のスタイルが一番いいのでこのままでいきます」と、
しばらくは賞金や強化金を使って遠征に行ったりして競技を続けていくそうです。
※なお、クマーは「埼玉県が融通がきく部署に異動させるなどして配慮はあるんじゃないか」と。
川内さん本人の意思も尊重はされるとは思いますが。
ここまで実業団を蹴散らして久々のサブナインをやっちまった一市民(といっても県職員ですが)、
川内さんの挑戦に目が離せません。
さて来週のびわ湖毎日は初レースからアジア大会代表、
そして銀メダル獲得でテグ世界陸上代表にまでこぎつけた北岡幸浩(NTN)のように、
テグ代表内定、そしてロンドン五輪代表までこぎつけるミラクルはあるのか、注目したいです。