ただならぬ気配。

ただならぬ気配を感じてるのかどうかわからないまま、生活する宏香さんの日々。

岸壁の母

○「元気な今だからこそ」 二葉百合子、夫に見守られ引退会見:オリコン
岸壁の母」でおなじみ芸歴75年の演歌歌手二葉百合子さんが引退を発表。
歌謡浪曲というジャンルを作った二葉さんは、
『ちょっと二葉の歌おかしいんじゃないのか』と言われて辞めるより、
歌える今だからこそ引きたい、ということで引退を決めたそう。
来年3月、つまり2010年度までラストコンサートツアーを行うとのこと。


先月91歳の大台に乗ったうちの祖母が、
NHKのニュースで二葉さんの会見を見ながら、
「すごい!こういう引退はええよね!」とうちの母親と感嘆の声を上げていた。
毎週祖母と一緒に歌謡コンサートを見てるので、
たまに二葉百合子さんの歌う姿を見てたのだが、
80近い年齢でありながらも、
見事に持ち歌を歌いきる姿はすごいな、と思っていたので、
二葉さんの引き際ってのは潔く、自分をよく知っているからからこその決断だったんだろうな、と思う。


引退でないものの、病気という表向き理由で、
無理やり引き際を作らされた絢香と比べたら祖母にぶっ飛ばされた(実話)。
「20そこそこの娘の引退と二葉さんの引退は違うんじゃ!!」・・・はい、その通りです。
※なお、祖母の中では絢香は引退に等しい扱いとなっています


二葉さんの場合は歌手活動からの引退ですが、
駅伝を追っている者としては、
選手の引退もどうなんだろうな、と考えてしまいました。
宏香さんより先に家庭を持って独立した弟がいますが(某陸上強豪校出身)、
弟の同級生で今も実業団選手として競技をしている選手は数えるほどしかいません。
クマーがかかわってきた生徒や部員で、最年長ツートップは為末・徳本の法大広島コンビですし、
30過ぎてくるとベテラン扱い、そして引退という言葉がちらつく選手が多くなっています。
しかし、40過ぎても選手として活躍する実井さんや、
ニューイヤー駅伝で活躍した浜野健35歳(トヨタ自動車)など、
若い選手をぐいぐい引っ張る超ベテラン選手も健在です。
いい記録が出たらさらに上を目指すというのがあるので、
最高のときにすっぱりやめる、というのはスポーツでは難しいのかもしれませんが。


しかし、浜野さんにせよ、実井さんにせよ、
自分を知っているからこそ上を目指して続けていけるのだし、
二葉さんは自分を知っているからこそ身を引くことができたのではないかな、と思ってます。
そのためにはありとあらゆる、努力をしているからこそですが。


そこまで自分って何かやってきたかなぁ。


とりあえず、二葉さんみたいに出来るよう努力します。