ただならぬ気配。

ただならぬ気配を感じてるのかどうかわからないまま、生活する宏香さんの日々。

日清インタ企画07:がんばれ後輩たち

本日は高見澤くんと北海道マラソンワンツーを決めたギタヒさん。
仙台育英高校の初期ケニア人留学生選手として活躍、
来年から外国人NG区間となる全国高校駅伝1区の区間記録ホルダーです。
そのため、現在も1区はギタヒさんだけでなく「日本人区間最高記録」があります。
日本に来て15年。日清歴も長いベテランです。

仙台育英時代は「子供」だったので、
練習はやらされるもので、怒ったら先生が怒るだけ、という意識だったんだとか。
ごくごく普通の高校生反応だったとは、驚きです。
テレビで中継を見ながら、

「ヤツのスピードは実業団でもおかしくない!反則じゃ!」

とクマーは叫んでおりましたが、
中身はフツーの高校生だったギタヒさん。

それはかえって安心したような・・・。
これが実業団並みの考えだったらとんでもなかったかもしれません。


今やすっかりマラソンにはまり込んでいるギタヒさん。
練習がきついけど、マラソンのほうが楽しい!ということで、
駅伝は後輩ゲディオンに任せ、
故障しないようにマラソンに取り組みたい!とのこと。


駅伝・長距離の留学生問題については、
高校でも大学でもいまだにいろいろ論議がなされています。

多くの選手が留学生として日本にやってきては、
大変な思いをして競技に取り組んでいる、と聞きます。
方針の違いで退学に追い込まれたりするパターンもあるとか。

しかし、そんな苦労を乗り越え、長年日本で競技に取り組むギタヒさんや、
仙台高校時代の先輩でもあるジェンガ(ヤクルト)は、
各地の高校・大学で活躍する留学生選手たちの先輩であり、
オリンピックや世界陸上へ新しい道を作り出してきたことを考えると、
すごいことだと思うんです。

まだまだ議論は尽きないと思いますが、
留学生選手や外国人選手が日本にやってきたことがプラスになるよう、
また彼らがいることで、チームメイトやチームがプラスになるよう、
そんな方向で話が進んでもらえれば、と思います。

モグちゃんことモグス(山学大)やダニエル(日大)には、
新たなケニア人留学生世代として、
ギタヒさんの後についていってもらいたい、と思っております。

ちなみに、前回登場したゲディさんはマサイ族ですが、ギタヒさんはキクユ族。
キクユ族は日本にいるケニア人選手の9割にあたる部族だそうです。
千葉国際駅伝にて役立つトリビアでした(笑)。